「BDNF」

query_builder 2025/06/24
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BDNFの主な役割と効果

BDNFは、脳内で以下のような多岐にわたる重要な働きをしています。

  • 神経細胞の成長と生存の促進: 神経細胞の発生、成長、維持、そして修復を助けます。いわば「脳の栄養分」のような役割を果たします。
  • シナプスの形成と機能維持: 神経細胞同士が情報をやり取りする接合部である「シナプス」の形成や強化、活性化に関与し、神経回路網の形成や発達に貢献します。
  • 学習と記憶の向上: 記憶形成の中心である海馬に高濃度で存在し、学習能力や記憶力の向上に深く関わっています。
  • 認知機能の維持・改善: 記憶力や判断力など、様々な認知機能の向上に影響を与えます。
  • 精神状態の安定: うつ病や不安障害といった精神疾患との関連も指摘されており、BDNFのレベルが低いとこれらの症状が悪化する可能性が示唆されています。
  • 摂食抑制と代謝調節: 肥満症や糖尿病の発症予防にも期待されており、食欲のコントロールや血糖値の調整にも関わると考えられています。

BDNFを増やす方法

BDNFの分泌量は加齢とともに減少すると言われています。しかし、生活習慣を工夫することで、BDNFの量を増やすことが可能です。

  1. 運動習慣:

    • 有酸素運動: ウォーキングや軽いジョギングなど、心拍数を適度に上げる有酸素運動が特に効果的です。週に2〜3回、20〜30分程度の運動が推奨されています。激しすぎる運動は逆効果になることもあるため、適度な強度で行うのがポイントです。
    • メカニズム: 運動によって筋肉内で特定の物質が活性化され、それがBDNFの生成を促すと考えられています。
  2. 食事制限(カロリー制限):

    • 適度な食事制限、特に「腹八分目」を意識した食事がBDNFの増加に繋がるとされています。
  3. 特定の食品の摂取:

    • オメガ3脂肪酸: 青魚(サバ、サンマ、イワシなど)、アマニ油、くるみなどに多く含まれ、神経細胞の再生・保護や情報伝達のスムーズ化に役立ちます。
    • 葉酸: 納豆、レバー、葉物野菜などに含まれます。
    • テアニン: 抹茶、玉露などに含まれます。
    • ポリフェノール: ブルーベリーなどのベリー類や、カカオ含有量の多いチョコレートにもBDNFを増やす効果が期待されています。
    • 発芽玄米: 特定の発芽玄米の継続摂取により、BDNF産生が増強されることが研究で示されています。

BDNFは、私たちの脳を活性化し、認知機能や精神状態を良好に保つ上で非常に重要な因子です。日々の生活に運動や食事の工夫を取り入れることで、この「脳の栄養分」を増やし、より健康的な脳機能を維持することが期待できます。

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